ごみを焼いて出る排ガスは徹底処理して公害を防止します。灰はスラグにして道路建設材として有効利用します。焼却熱で発電して役立てます。
「見る・学ぶ・楽しむ」産業観光の旅、第3回は、環境保全に万全の対策がなされた岡山市のごみ焼却施設「岡山市東部クリーンセンター」を訪ねます。
岡山市街地から東へ車で30分、「岡山市東部クリーンセンター」は岡山ブルーライン西大寺ICを降りたところ、新産業ゾーン企業団地の中にあります。
とても広い敷地に明るい色の建物、それに大きな煙突が印象的です。煙突は高さ100m、頂上付近は展望台になっていて、岡山市東部の360度の見晴らしがすばらしいです。
甲子園球場3つ分に相当する広い敷地には、"焼却"のほかびんや缶などの"リサイクル"それに再利用の"リユース"の3つの施設があって、それぞれ「東部クリーンセンター」「東部リサイクルプラザ」「東部リユースぷらざ」といいます。早速、担当の職員に見学コースにそって案内してもらいました。
まず、研修室でセンターの設備全体を紹介したビデオを鑑賞したあと最初に案内されたのは施設の心臓部、焼却炉です。焼却炉は高さが36mもあってガラス窓越しに見えるのはその一部、燃焼のため空気を送り込む部分だそうで、配管や計器などまるで化学プラントのようです。焼却炉は3基あって、あわせて1日に450トンのごみを焼却することができます。
つづいて搬入車がごみを投入するプラットホームのようす、投入されたごみを貯留するごみピットから巨大なクレーンがごみを掴みあげては焼却炉へ送るようす、そしてごみの燃焼状態を監視し、燃焼炉をコントロールする中央操作室などを見ていきます。
最後は、「東部クリーンセンター」で採用されている最新鋭の灰溶融炉です。ここでは焼却で発生した飛灰や不燃物を1400度の高温で電気溶融しスラグ化するもので、スラグは、砕石や砂などと同じように道路建設材として利用されます。これで、ごみはすべてが処理されることになります。
つづいて見学は「リサイクルプラザ」へと移ります。「リサイクルプラザ」はごみを資源として再利用するための施設で、大きく分けて、燃えないごみや粗大ごみを"破砕"して鉄やアルミなどを取り出す流れと空き缶やびんそれにペットボトルなど"選別"によって資源化する流れがあります。
"破砕"処理では大きな力のかかる破砕機などを3基も稼動させるため、振動や騒音が避けられないところですが、「リサイクルプラザ」ではすべての機械を屋内に設置し、振動・騒音の防止につとめています。こうした破砕機は近くで見ることは出来ませんが、焼却炉と同じように中央制御室で遠隔操作によって運転されているのを見ることができます。
"選別"処理ではガラスびんの色分けやペットボトルの蓋の除去など手選別が欠かせません。コンベアーで流れてくるガラスびんなどが職員の手でつぎつぎと選りだされていました。
見学コースの最後は「リユースプラザ」です。「リユースプラザ」は市民から提供された衣類や家庭用品、家具などを展示販売しています。今すぐに着ることができるスーツなど無料で持ち帰ることのできる衣類・本・食器などもたくさんありました。誰でもいつでも自由に訪れることができます。
また、別室には、廃油から石鹸をつくったり、牛乳パックから紙すきなどを体験するコーナーがあって、市民が体験学習することでリサイクルやリユースの大切さを学ぶしくみになっています。
ごみの搬入からスタートして焼却やリサイクルなど資源循環型社会の一連の流れを学ぶことができる今回の見学、所要時間はおよそ1時間30分でした。
出発(岡山・倉敷市内 9:30〜9:00) ⇒ 岡山市東部クリーンセンター(午前中) ⇒ 移動食事 ⇒ 緑川洋一写真美術館(午後) ⇒ 帰着(岡山・倉敷市内 16:00〜16:30)
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