見えなくなったテレビ、寿命で使えなくなった冷蔵庫や洗濯機、これらの家電製品は今や専門の業者に引き取られ、完全に分解されて、金属、プラスティック、ガラスなどの資源として甦っていきます。これがリサイクルです。
「見る・学ぶ・楽しむ」産業観光の旅、第2回は、リサイクルの農場として資源を育てている「ヒラキンリサイクルファーム御津」を訪ねます。
「ヒラキンリサイクルファーム御津」は、岡山市御津高津にある岡山県御津工業団地に建設され、2001年4月「家電リサイクル法」の施行にあわせて操業をはじめました。
家電をリサイクルする工場は全国にいくつかありますが、「ヒラキン」は中国四国をエリアとする唯一の専用工場です。ですから、遠く高知県からあるいは山陰地方から、家庭で不用になったテレビや冷蔵庫、それに洗濯機やエヤコンなどが全部ここに集まってくるんです。
見学者は事務室二階のオリエンテーションルームに入り、担当者からテレビの解体ラインなど家電別に7つのラインがあることなど専用工場の概略を聞いたあと、見学では見えにくい手作業の様子をビデオ鑑賞します。
つづいて工場の中に入ります。見学は大きな工場の中空に設けられた鉄製の通路から足下を見下ろすように行われます。まず目に飛び込んでくるのが、テレビの解体ライン。コンベアの流れにそって外枠がはずされ、基板などが次々に取り除かれていきますが、ほとんどがエアードライバーやハンマーによる手作業です。
大変なのがブラウン管の解体だそうで、材質の違う前面と後面のガラスを分離し、それぞれ異なる処理をし、最後はガラスの破片で洗浄する特殊機器に投入してガラス資源が出来上がっていきます。こうしたガラスのほかリサイクルで得られる資源は、鉄やアルミ、それに銅線などの金属。また様々な種類のプラスティックなど10数種にもなります。
分解し資源を選りだしていく作業で最も困難なのが、オゾン層を破壊するというフロンの回収です。フロンは冷蔵庫やエアコンで使われていますが、厄介なのが、断熱材に含まれているフロンだそうです。「ヒラキン」ではフロンの逃げ場をシャットアウトする専用破砕機を導入し、このなかで冷蔵庫を自動破砕しています。破砕によって飛散したフロンは液化して回収され、もちろん他の鉄やプラスティックも分別し資源化されます。
担当者の話しでは「機械を使っての分解はわずかで、あとはほとんど手作業ですが、こうして手作業ですればするほど純度の高い資源になります」とのことでした。
「ヒラキン」の工場で解体処理される家電は、年間43万台に上るそうで、そのすべてが資源に生まれ変わり、かって行われていた埋め立てや、焼却はほとんどなくなったということです。今問題の地球温暖化対策の一歩ともなるとても勉強になる見学でした。
出発(岡山・倉敷市内 9:00)⇒ ヒラキンリサイクルファーム御津(午前中) ⇒ 移動 食事 ⇒ めだかの学校(午後) ⇒ 帰着(岡山・倉敷市内 16:30)
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