ビールのおいしい季節になりました。ビールといえば岡山には、あの有名ブランド、キリンビールの岡山工場があります。今回の産業観光、お酒の飲める人にとってはうれしいビール工場を訪ねます。世界最高速レベルの缶詰めラインなど最も進んだビール製造現場を見ていただくほか、ビールなどの試飲も楽しむことができます。
岡山県の瀬戸町でキリンビールが創業を開始したのは1972年、今年で36年になります。大きくて真っ白の工場も瀬戸町の風景としてすっかり定着しています。2002年には工場のリニューアルにあわせて工場見学設備も改築し、「キリンビアパーク岡山」としてオープン。新らしく出来たゲストホールは来場者とキリンビールの出会いの場とでもいうのでしょうか、キリンの製品などを展示案内するほか、試飲会場やお土産コーナーなどがあります。来場者はここで受付を済ませると、専属のガイドさんに従って、まず、プレゼンテーションルームで工場紹介のビデオを鑑賞したあと工場見学へと入っていきます。
最初の見学は仕込み室です。ガラス面で仕切られた向こうにはピカピカ光る大きなステンレスの釜がならんでいます。それぞれの釜は複数のラインで結ばれていて、まず、原料となる麦芽に温水を加えて煮沸し、同じように煮沸した副原料とあわせて糖化させます。ここから仕込み糟などを除去し、ビールのもとになる麦汁をつくります。こうして最初に抽出された麦汁を「一番搾り麦汁」といい、この「一番搾り麦汁」だけでつくった贅沢なビールが「キリン一番搾り生ビール」です。
つづいてこの麦汁にホップを加えて煮沸し、ビール独特の苦味と香りを引き出します。これらの工程が一連の釜で次々と進められているのだそうです。
仕込み室の前には原料となる大麦(二条麦)やホップが展示されていて、誰でも手にとって見ることができます。それに、出来たばかりのビールの元、麦汁を試飲させていただきました。苦味とこくのある独特の味でした。(麦汁は発酵前なのでアルコール分はありません。念のため。)
さて次は、麦汁に酵母を加えて発酵させる工程で、発酵と貯蔵のタンクを見学用通路から窓越しに見ました。とても巨大なタンクで、発酵すること1週間で若いビールができあがり、これをさらに低温(0度)で貯蔵することおよそ2ヵ月で調和の取れた風味と香りあるビールが出来上がります。タンク1本で520Kl貯蔵できるそうで、毎日350ml缶1本のわりで飲むとすれば、なんと4千年かかるということです。
つづいて、缶詰めのラインです。缶詰めラインには、キリンラガー号やキリン淡麗号というマイクロバスで工場内を移動して行きます。途中、小さな花壇があって、そこでなんと、ホップが植栽されているのでした。つる性の植物で、支柱にそってまっすぐ上へ上へと伸びていました。ホップの育っている姿を見たのははじめてです。
「缶詰め」ラインでは、話に聞いていた世界最速レベルの缶詰機を見ました。1分間に2,000缶にビールを詰め、空気が入らないようにすばやく蓋をし、巻き締めていきます。実にすばやく見事なものです。見学はここまででしたが、申し込めば、工場の省エネから資源のリサイクル、それに排水処理などの環境面を学ぶコースもあるということでした。
最後は、ゲストホールに戻って、岡山工場で生産されるビールや缶チューハイ・氷結などの試飲が行われます。お酒の飲めない人には清涼飲料も用意されています。簡単なおつまみもついています。試飲会場の前には庭園が広がっていて、緑や季節の花をながめながら飲むビールは普段の2倍も3倍もおいしくなります。
出発(岡山・倉敷市内9:30〜9:00) ⇒ キリンビアパーク岡山(午前中)
⇒ 移動・昼食(キリンビアパーク岡山で昼食可能) ⇒ 備前おさふね刀剣の里(午後)
⇒ 帰着(岡山・倉敷市内16:00〜16:30)
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